2017年2月13日月曜日

陰徳善事

新聞小説でサントリーの創業者「鳥井信次郎」を題材にした「琥珀の夢」というのを楽しみに読んでいる。

その中で主人公の母親が言う。

「貧しい人に施しをした時、決してその人たちがお礼を言う姿を見てはいけない。それを見て満足するようなものは施しではない。」

『陰徳善事』の教えだという。


ヨーロッパの『ノブレス・オブリージュ』というのは、仏語で「高い身分に伴う義務」と訳されるそうだが、これは財産・権力・地位のある人は社会の手本になり率先して、世のためになる行動をしなければならない、という意味。


陰徳善事も同じ様に考えられるが、表立って行うのが当然で、それが特権階級の証拠とばかりになされる後者に対し、

前者はあくまで陰で人知れずなされる行為であり、むしろ表面に現れることを恥と思う、もう一段階上のモラルであるという。

功なり、名を遂げる人は弱者の目を持った器の人であろう。


ここからは管理人のおしゃべり
フランスの数学者にして思想家であり、キリストの信仰者である「パスカル」の著書「パンセ」の中に、パスカルがこの『ノブレス・オブリージュ』に非常にこだわっていたことが書かれていますね。

ドイツの万年筆、モンブランにこの称号を冠した「ノブレス・オブリージュ」という万年筆がありました。残念ながら今は廃版になりました。
実は管理人は、若い頃買っていたものがあるんですよ。
ノブレス・オブリージュ

そして、昨年5月に公開された映画殿、利息でござる!を思い出してしまいました。
1766年(明和3年)の仙台藩領内の宿場町・吉岡宿で実際にあった話を映画化した物語で、
宿場町の窮状を救うべく立ち上がった酒屋の当主・穀田屋十三郎他が、「銭を出したことを口外しない」「子々孫々まで慎ましい生活を送る」などの誓約を互いに交わして問題解決に人生を献げる話である。日本人の思想の奥深さを見せていただきました。

「あなたは、神の国から遠くない」(マルコによる福音書 12章34節)
ですね。

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